40代に入った頃から「疲れやすくなった」「なんとなく体調が悪い」「気分が安定しない」「眠りが浅い」といった、言葉にしづらい不調を感じる方が増えてきます。ところが病院で検査をしても特に異常が見つからず「年齢のせいでしょう」「様子を見ましょう」と言われ、どう対処すればいいのか分からず悩んでしまう方も多くいらっしゃいます。実はこうした“理由の分からない不調”の多くは、更年期に起こる女性ホルモンの変化がきっかけで、自律神経のバランスが不安定になることが原因です。
女性ホルモンの急激なゆらぎは、脳の視床下部という「ホルモンの調整と自律神経の司令塔」を同時に揺さぶるため、身体にも心にも広い影響が出ます。ホットフラッシュ、めまい、動悸、不眠、気分の落ち込み、肩こり、胃腸の不調など、まるで身体中がバラバラに不調を訴えているように感じるのはそのためです。
そして更年期の症状は、血液検査や画像検査では異常が映らないため、原因が分からない不安に拍車がかかり、自律神経がさらに乱れやすくなるという悪循環に陥りがちです。本記事では、更年期の不調が起こる仕組み、自律神経との深い関係、整体・鍼灸での改善、今日からできる生活習慣、そして悩みが多い更年期Q&Aまで、体系的にまとめています。
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更年期とは?(閉経を挟む10年間の大きな変化)
更年期とは、閉経の前後5年間を合わせた約10年間の時期を指します。日本人女性の平均閉経年齢は50〜51歳と言われているため、一般的に45〜55歳が“更年期”と呼ばれる年代に当たります。ただし実際には、閉経前の数年間から女性ホルモンの分泌が大きく揺らぎ始め、心身の変化が現れる方が多くいます。
この時期に起こる最も大きな変化は、女性ホルモンの一種であるエストロゲンが急激に減少することです。エストロゲンは、女性の月経・妊娠だけに関わっていると思われがちですが、血管、骨、皮膚、粘膜、免疫、感情、睡眠、自律神経など、全身の幅広い機能を守る役割を担っています。そのためホルモン分泌が急に減ると、多くの部位に同時に負荷がかかり、不調が複雑に重なりやすくなります。
女性ホルモンと自律神経の深い関係
女性ホルモンの変化が更年期の様々な症状を引き起こす理由は、脳の視床下部という領域が大きく関係しています。視床下部は、ホルモン分泌を管理するだけでなく、
- 体温調節
- 心拍・血圧
- 睡眠・覚醒リズム
- 呼吸のリズム
- ストレス反応
などを司る自律神経の中枢でもあります。エストロゲンの急減により視床下部が混乱すると、体温が急に上がったり(ホットフラッシュ)、動悸が出たり、不安感が強くなるといった症状が同時多発的に起こります。
つまり、ホルモンの変化→視床下部の混乱→自律神経の乱れという流れで不調が出ているため、症状の種類が多く、どこから手をつければいいか分からなくなりやすいのです。
プレ更年期(40〜45歳)から始まる不調
最近では、40代前半に「もう更年期?」と思うような不調を訴える方が増えています。いわゆるプレ更年期と呼ばれる時期ですが、この段階から女性ホルモンは緩やかに低下し始めます。そのため、
- 朝がつらい、疲れが取れない
- 寝つきが悪い、眠りが浅い
- イライラ、涙もろさ
- 肩首こり、頭痛
- 胃腸の不調
といった“何となく調子が悪い”症状が出始めます。これらは性格やメンタルの問題ではなく、ホルモン低下による自律神経の揺らぎが背景にあります。
また、仕事、家事、子育て、親の介護など社会的な負荷が最も大きくなる年代でもあるため、ストレスが加わり自律神経が乱れやすく、不調が複雑になりやすい時期でもあります。「まだ更年期ではないはず」と思って放置してしまうと、症状が長期化するケースも多いため、早めのケアが重要になります。
更年期の不調はなぜ起きるのか?(視床下部と自律神経の混乱)
更年期に現れる症状は非常に幅広く、一見バラバラに思えるほど多彩です。「ホットフラッシュ」「動悸」「不眠」「めまい」「肩こり」「頭痛」「胃腸の不調」「不安」「気分の落ち込み」など、まるで身体のあちこちが同時に不調を訴えているかのように感じることもあります。なぜこんなに多くの症状が重なるのか?その答えは、自律神経の働きを司る視床下部が、女性ホルモンの急激な変化に影響を受けることにあります。
視床下部の混乱が全身症状につながる
視床下部は「ホルモンバランス」と「自律神経バランス」を同時に管理している非常に重要な領域です。エストロゲンの低下は、この視床下部にダイレクトに影響を与え、体内の調整機能が一時的に乱れやすくなります。自律神経は、自分ではコントロールできない部分、つまり
- 体温の調整
- 心拍・血圧
- 呼吸のリズム
- 胃腸の動き
- 血流のコントロール
- 筋肉の緊張・弛緩
- ホルモンの調整
- 感情の安定
といった“生命維持の根本部分”を管理しています。そのため視床下部が少し混乱するだけで、体温が急に上がる(ホットフラッシュ)、動悸がする、息苦しくなる、不安感が出る、疲れやすい、眠れないなど全身に影響が広がるのです。
血流の低下と筋肉の緊張が症状を悪化させる
更年期の不調が長引く大きな理由のひとつは、血流の悪化です。ホルモン低下に伴い血管が縮こまりやすくなり、身体の末端や内臓に十分な血液が行き渡りにくくなることで、
- 肩こり・首こり
- 頭痛
- 冷え・むくみ
- 疲労感
- 胃腸の不調
といった症状が出やすくなります。特に首や肩の緊張は、自律神経の中枢に近い部位のため、緊張が続くほど自律神経の働きを妨げ、不眠や不安感にもつながります。
また、緊張状態が続くと呼吸が浅くなり、胸の上の方だけで呼吸する「浅い呼吸パターン」に陥りやすくなります。呼吸が浅いと、酸素が十分に取り込めないため疲れが増し、交感神経が過剰に働き続けてしまいます。こうした状態が長引くと、身体は常に“戦闘モード”になってしまい、些細なことで動悸がする、眠れない、気分が落ち込みやすいなどの悪循環が起こります。
生活習慣の影響は想像以上に大きい
更年期はホルモンの変化が大きな要因ですが、実は日常生活の負荷によって症状が強く出ることも非常に多い時期です。特に40〜50代は、仕事・家事・子育て・介護など責任が重なりやすく、自分のことが後回しになりがちです。睡眠不足、食事の乱れ、休む時間のなさ、姿勢の悪化、ストレスの蓄積などが重なると、
ホルモン変化 × 生活の負荷 = 不調の多発
という状態になります。
更年期に出やすい代表的な症状
更年期でよく見られる症状の背景には、自律神経の乱れと血流の低下が深く関係しています。それぞれの症状がどのように起こるのかを詳しく解説します。
① ホットフラッシュ(急な暑さ・汗)
視床下部の体温調整機能が乱れることで「体が実際より暑い」と誤認し、急激に血管が拡張することで起こります。突然カッと熱くなり、大量の汗が出た数分後に寒くなるなど、寒暖差症状もセットで現れます。
② めまい・ふらつき
自律神経が不安定になると血圧の調整がうまくいかず、立ちくらみやふらつきが起こりやすくなります。また、首の緊張が強い方は、脳への血流が下がりやすくめまいが起こりやすくなります。
③ 動悸・息苦しさ
更年期に多い「動悸・息苦しさ」は、心臓の病気ではなく自律神経の乱れが原因であるケースが非常に多いです。交感神経が過剰に働くことで心拍が速くなり、息を深く吸えない感覚が生じます。
④ 不眠(寝つけない・途中で目が覚める)
睡眠ホルモンを調整する視床下部の働きが不安定になるため、眠りが浅く、中途覚醒や早朝覚醒が増えます。首の緊張や呼吸の浅さがあると、眠りの質はさらに低下します。
⑤ 頭痛
血流の悪化、筋緊張、ホルモン変化の影響が重なることで偏頭痛や緊張型頭痛が出やすくなります。特に生理周期と連動する方は、ホルモンの影響を受けやすいタイプです。
⑥ 肩こり・首こり
ホルモン低下+姿勢のクセ+ストレスによる筋緊張の影響で、首肩まわりに痛みが出やすくなります。首は自律神経と密接なため、ここが固まると動悸・不眠・めまいが悪化します。
⑦ 胃腸の不調(胃もたれ・食欲不振・便秘)
自律神経が不安定になると胃腸の動きも乱れ、食欲が不安定になったり、胃の圧迫感、便秘などが起こりやすくなります。ストレスが多い人ほど胃腸症状は強く出ます。
⑧ メンタル症状(不安・イライラ・落ち込み)
更年期の精神症状は「性格」ではなく「身体の反応」です。ホルモン変化→視床下部の混乱→自律神経の乱れという流れで感情の安定性が崩れやすくなります。
⑨ 倦怠感・疲れやすさ
血流低下、呼吸の浅さ、睡眠の質低下が重なると、疲労が取れない状態が続きます。何をしていなくても身体がだるい、休んでも回復しないと感じやすくなります。
⑩ 感覚過敏(音・光・匂いに敏感になる)
自律神経が過敏になると、普段気にならない刺激に反応しやすくなります。強い音が苦手になる、人混みがつらい、気持ちがザワザワするといった症状が現れます。
更年期と自律神経はどう関係しているのか?
更年期の不調を理解するために欠かせないのが、女性ホルモンの変化と自律神経の働きが密接に影響し合っているという事実です。多くの方が「更年期=ホルモンの問題」と捉えがちですが、実際にはホルモンだけでなく、自律神経の混乱が不調の大きな原因になっています。
なぜなら、女性ホルモンを調整する視床下部は、自律神経の中枢でもあるためです。つまり更年期とは、ホルモン変化による視床下部の混乱 → 自律神経の乱れ → 全身症状という流れで起きています。
女性ホルモン(エストロゲン)が低下すると何が起こる?
エストロゲンは、女性の身体を守る「調整ホルモン」です。血管・脳・骨・皮膚・自律神経・睡眠など多くの働きをサポートしています。このエストロゲンが更年期で急激に低下すると身体の調整が追いつかなくなり、不調が出やすくなります。
特に影響が大きいのは以下の3つです。
- 体温調整がうまくいかない → ホットフラッシュ・冷え
- 血管の収縮・拡張が乱れる → 頭痛・めまい・動悸
- 脳の安定性が揺らぐ → 不安感・イライラ・気分の落ち込み
これらはすべて自律神経と深い関わりがあるため、ホルモン変化が起点となり、その影響が自律神経へ波及していくのです。
視床下部が混乱すると自律神経も乱れる
視床下部の役割は非常に重要で、歩く、食べる、呼吸するといった生命活動を維持するために、体の状態を常にチェックしています。そして、自律神経を通じて身体に指令を出しています。
しかし更年期では、エストロゲン低下という大きな環境変化が起きるため、視床下部がうまく働けず、調整が乱れやすくなります。その結果、
- 体温調整が乱れて暑くなったり寒くなったりする
- 心拍が急に早くなる(動悸)
- 呼吸が浅くなり息苦しく感じる
- 眠れなくなる(中途覚醒・早朝覚醒)
- 不安感や焦りを感じる
- 急に涙が出る、気分が落ち込む
といった典型的な更年期症状が出てきます。
交感神経と副交感神経のバランスが崩れる
自律神経は「交感神経(戦う神経)」と「副交感神経(休む神経)」で構成されています。通常はこの二つがバランスをとりながら働きますが、更年期では以下のように交感神経が強く働きやすくなります。
交感神経が興奮しすぎる → 動悸、不安、息苦しさ、汗、めまい
さらに、生活の負荷(仕事・家事・育児・介護など)が重なっている時期でもあるため、交感神経は慢性的に過剰な状態に。これが「原因不明の不調が続く」という状態を生みます。
ホルモン低下と同時に起こる“加齢変化”も影響
更年期の不調を複雑にしているのは、ホルモン変化だけでなく、40代〜50代は身体の構造そのものも変わる時期という点です。
- 筋肉量の低下 → 血流が悪くなる
- 姿勢の崩れ → 首肩こり・頭痛の増加
- 呼吸が浅くなる → 酸素不足で疲れやすい
- 睡眠の質が落ちやすい → 回復力の低下
これらがすべて合わさるため、単純な「ホルモンの問題」だけでは説明できないほど不調が複雑化しやすいのです。
更年期は“自律神経全体の負荷が増える時期”
女性の身体は思春期〜更年期まで、ずっと月経周期に合わせてホルモンが変化しています。更年期はその集大成ともいえる時期で、身体の調整力が一時的に大きく揺さぶられます。
そのため、更年期の本質は
ホルモンの変化 × 自律神経の乱れ × 生活ストレス × 年齢変化
と複数要因が重なる「マルチストレス状態」です。ここを理解しておくことで、なぜ症状が重なるのか、なぜ長引くのかを納得しやすくなります。
更年期と自律神経症状の出方には“タイプ”がある
同じ更年期でも症状が違うのは、自律神経のタイプが人によって違うためです。自律神経タイプ別に更年期症状の出方を整理すると、以下のようになります。
がんばりすぎ型(交感神経が高いタイプ)
- 動悸
- 不安
- 息苦しさ
- ホットフラッシュ
- 頭痛
- イライラ
責任感が強く自分を追い込んでしまう人に多いタイプ。
のんびり型(副交感神経が高いタイプ)
- だるさ
- 気分の落ち込み
- 眠気
- 冷え
- むくみ
- 食欲低下
ゆったりしている反面、やる気が落ちやすく精神的にも不安定になりやすいタイプ。
ぐったり型(交感 × 副交感の両方が低いタイプ)
- 慢性的な疲労
- 不眠
- めまい
- 思考力の低下
- 身体が常に重い
自律神経そのもののエネルギーが不足しているため、強い倦怠感が続きやすいタイプ。
理想型(エネルギーが高いタイプ)
このタイプは更年期でも症状が少ない傾向にありますが、突然ガクッと不調が出るケースもあります。
更年期と自律神経症状が重なる理由をまとめると?
更年期症状は「ホルモン」だけではなく「自律神経」が深く関わっているため、全身にさまざまな症状が起こります。
- 視床下部が影響を受ける
- 自律神経が乱れる
- 体温調整・心拍・血圧などがうまくいかなくなる
- 血流が悪くなる
- 筋肉が緊張しやすくなる
- 呼吸が浅くなる
- 睡眠の質が下がる
このように複数の要因が重なるため、更年期の不調は複雑になりやすく、自然に治るまで時間がかかることが多いのです。
更年期の不調を改善する3つの方向性
更年期に起こる不調は「ホルモンの低下だけが原因」と思われがちですが、実際にはホルモンの変化 × 自律神経の乱れ × 血流の停滞 × 呼吸の浅さ × 姿勢の崩れなど複数の要因が重なり合っています。
そのため改善には、以下の3つの方向からアプローチすると効果が高まります。
- ① 体のバランスを整える(整体) … 首・背中・骨盤のゆがみを整え、自律神経への負担を軽減
- ② 循環を促す(鍼灸) … 深層筋までアプローチし、血流改善や自律神経の調整をサポート
- ③ 習慣を整える(生活改善) … 呼吸、睡眠、食事、姿勢を整え、ホルモンと自律神経を安定させる
更年期の不調は「放っておけば治る」ものではありません。早めに身体の調整と生活改善を始めることで、症状の重症化を防ぎ、回復のスピードが大きく変わります。
整体が更年期の不調に効果的な理由
整体は骨格のゆがみや筋肉の緊張を整えるイメージが強いですが、実際には自律神経の調整効果が非常に高い施術です。
特に更年期で乱れやすいのは「首〜胸郭〜骨盤」の3部位で、ここを整えると呼吸が深くなり血流が改善し、自律神経が安定しやすい体に変わっていきます。
① 首(自律神経の中枢)を整える
更年期の方の多くは、無意識に力が入り、肩や首がガチガチになっています。首には副交感神経の中枢である脳幹につながっているため、首の緊張はそのまま自律神経の緊張につながります。
首の可動域が広がると、次のような変化が出やすくなります。
- 呼吸が深くなる
- 血流が良くなり頭痛が軽減
- 不安感の減少
- 肩の重さが取れ、眠りやすくなる
② 胸郭(呼吸の要)を広げる
更年期の不調で非常に多いのが「呼吸の浅さ」です。胸郭が硬くなると肺が十分に広がらず、酸素不足となり、
疲れやすい・だるい・頭が回らない・動悸・息苦しさ
といった自律神経症状が強く出ます。整体では肋骨や背骨を柔らかくし、胸がスッと開く状態に戻します。
③ 骨盤(全身の土台)を整える
骨盤が後ろに倒れると姿勢が崩れ、首・背中に負担が増え、自律神経の働きが乱れやすくなります。
骨盤が安定すると、
- 姿勢が自然と整う
- 慢性疲労が軽減する
- 呼吸が深くなる
- 下半身の血流が改善する
など、全身に良い影響が広がります。
鍼灸が更年期症状に向いている理由
鍼灸の効果は「血流改善」だけではありません。更年期の不調は、自律神経が過剰に働いたり急に低下したりする「乱高下」が問題です。鍼灸の刺激は、
・交感神経の興奮を抑え
・副交感神経を高め
・心の落ち着きを取り戻す
といった調整作用があります。
深層筋へのアプローチができる
整体では届かない深い筋肉の緊張を緩めることができ、
- 呼吸が深くなる
- 頭痛・肩こりが軽減
- 動悸が落ち着く
- 睡眠の質が向上
などの変化が出やすくなります。
不安・緊張に効果がある “脳内物質” を引き出す
鍼刺激は脳内のβエンドルフィン(鎮痛・リラックス物質)を自然に増やすため、
不安感の軽減・気分の安定・ストレス耐性の向上
が期待できます。
生活改善:更年期の身体に「合う」方法だけをまとめました
更年期のセルフケアは「頑張るほど悪化」することがあります。
ここでは、患者さんの改善率が高いものだけをまとめました。
① 呼吸:1日3回の“胸を開く呼吸”
浅い呼吸は自律神経を乱し、不安や動悸を悪化させます。
以下の呼吸法は更年期の方の改善率が非常に高い方法です。
- 椅子に座る
- 胸を軽く開く
- 4秒吸って → 6秒吐く
ポイントは「吐く時間を長く」すること。副交感神経が働き、不安がスッと軽くなります。
② 睡眠:朝の光 × 夜のルーティン
- 朝:カーテンを開けて光を浴びる(体内時計が整う)
- 夜:スマホを寝る1時間前にやめる
- シャワーではなく湯船につかる
- 寝室を22〜24℃の快適温度に保つ
特に「朝の光」は強力で、ホルモン分泌と自律神経を整えます。
③ 姿勢:胸が閉じると更年期症状は悪化する
デスクワーク・スマホ姿勢が続くと、胸が閉じて呼吸が浅くなり、
動悸・不安・息苦しさ・疲労
が強く出ます。
対策は以下の2つだけで十分です。
- 1時間に1回、肩を後ろに回す
- 胸を開くストレッチを10秒
これだけで呼吸が大きく変わります。
④ 食事:自律神経に良い“温める食事”
- 味噌汁(腸を整える)
- 根菜類(体を温める)
- 大豆製品(ホルモンの材料)
- オメガ3(脳の安定)
逆に以下は不調を悪化させます。
- 冷たい飲み物
- 砂糖・甘いものの取りすぎ
- カフェインの過剰摂取
整体・鍼灸 × 生活改善の相乗効果
整体と鍼灸で身体の「土台」を整え、生活改善で「整った状態を維持する」。
この2つを同時に行うことで、更年期の不調は長期間安定しやすくなります。
整体:ゆがみを整える → 血流・呼吸が改善
鍼灸:深層筋をゆるめる → 自律神経が安定
生活:良い状態を維持する → 再発を防ぐ
この流れを続けることで、更年期の不調から抜け出しやすくなります。
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更年期の動悸や息苦しさは危険ですか?
更年期の動悸は、心臓の病気ではなく自律神経の乱れによる心拍変動であることが多いですが、突然の強い動悸・胸の痛み・息苦しさが続く場合は一度医療機関で心電図や血液検査を受けておくと安心です。
多くの方は検査で異常がなく、「更年期+自律神経の乱れ」が原因です。ホルモン低下により視床下部が混乱し、交感神経が急に高まることで心拍が早くなり、不安や息苦しさを誘発します。
首、胸郭、骨盤の緊張が強い方ほど動悸が出やすいため、整体や呼吸改善が効果的です。
気分の落ち込みや不安は更年期が原因ですか?
はい、非常に多い症状です。エストロゲンには脳を安定させる働きがありますが、更年期で急激に減少すると、脳の安定性を支える神経伝達物質が不安定になり、気分の波が起こりやすくなります。
さらに、睡眠の質低下・呼吸の浅さ・血流低下が重なると、不安・焦燥感・涙が出る・やる気の低下が出やすくなります。
精神的な問題ではなく「身体の変化による自然な反応」なので、整体や鍼灸で自律神経を整えると気分の波が少なくなる方が多いです。
めまいやふらつきは更年期と関係がありますか?
更年期のめまいは多くが自律神経性のものです。血管の調整がうまくいかず、急に血圧が上下し、脳へ行く血流量が不安定になることで起こります。
また、首・肩の緊張により後頭部の血流が悪くなると、目の前がチカチカする「浮動性めまい」が出る方もいます。
検査で異常なしなのにめまいが続く人は、自律神経と首の緊張によるものが非常に多いため、整体・鍼の効果が高く出ます。
更年期の睡眠障害(中途覚醒・早朝覚醒)は改善できますか?
改善できます。更年期で最も多い悩みが睡眠障害です。原因は、ホルモン低下により視床下部が不安定になり、体温調整が乱れ、夜に熱がこもったり汗をかいたりすることで眠りが浅くなるためです。
また、呼吸が浅い方は脳が休息できず、眠りの深さ(ノンレム睡眠)が浅くなります。
胸郭を広げる整体+副交感神経を高める鍼灸で睡眠の質が大きく改善する方が多いです。
病院で更年期と言われましたが、整体や鍼灸を併用しても大丈夫ですか?
併用して問題ありません。むしろ医学的治療 × 自律神経調整を並行すると改善速度が早まります。
ホルモン補充療法(HRT)を受けている方でも、整体や鍼灸で「首・胸郭・骨盤」の緊張を取り除けば、血流が改善しホルモンの働きが安定します。
当院でも、病院治療と併用されている方が半数以上です。
更年期はいつまで続きますか?
平均的には4〜5年ですが、個人差が大きく、短い方で1年、長い方で10年以上続くこともあります。
更年期症状の重さは「ホルモン量」よりも自律神経の強さ・血流・姿勢・呼吸で大きく変わるため、身体を整えることで経過が短くなるケースが多いです。
症状が強い=年齢のせいではなく、自律神経の負荷が高い可能性があります。
更年期のだるさ(倦怠感)は治りますか?
はい、改善例が多い症状です。更年期のだるさは、ホルモン低下によるエネルギー代謝の低下・血流不足・呼吸の浅さが三重に重なって起こります。
特に多いのは、身体の中心である胸郭と首が固まり、酸素と血流が全身に行き届かないパターン。
整体で胸郭が開くと、だるさは驚くほど軽減します。
ホットフラッシュがつらい。整体で変わりますか?
ホットフラッシュはホルモン低下だけでなく、視床下部の混乱による「体温調整の誤作動」です。
首・背中の筋肉が固まると、熱が逃げにくく、顔だけが急に熱くなる現象が強く出ます。
整体で上半身の緊張をゆるめると体温調整がスムーズになり、ホットフラッシュの頻度が下がる方が多いです。
更年期で仕事に行けないほどつらい時はどうすれば?
身体が限界に近づいているサインです。
更年期は見た目ではわからないため軽く扱われがちですが、実際には強い自律神経の消耗が起きています。
まずは、
・睡眠の確保
・胸を開く呼吸
・首肩の緊張を取り除く施術
この3つで体力が戻り、仕事に行けるレベルに改善する方が多くいます。
更年期症状は自然に治りますか?
自然に軽くなることもありますが、現在はストレス・睡眠不足・姿勢の悪化・スマホ習慣などで、自律神経への負荷が高く、放置すると長期化する方が増えています。
特に40〜50代は仕事・家事・育児・親の介護など生活のストレスが多く、ホルモン変化と重なるため症状が悪化しやすい時期です。
身体を整えることで、症状は確実に軽くなります。
未病堂の整体・鍼灸が更年期に強い理由
未病堂の施術は、身体のゆがみを整えながら、首・胸郭・骨盤という自律神経の要となる3部位を中心にアプローチします。
更年期症状がひどくなる理由は「ホルモン低下 × 自律神経の乱れ × 血流の停滞」であり、これに最も効果的な施術が整体と鍼灸です。
- 首の緊張をゆるめる → 不安・動悸・息苦しさが軽減
- 胸郭を広げる → 呼吸が深くなり、睡眠の質が改善
- 骨盤を整える → 姿勢が安定して疲れにくくなる
- 鍼灸で深層筋へアプローチ → 血流が一気に改善
薬に頼らず、身体の回復力を高める方法として、多くの方に選ばれています。
まとめ:更年期と自律神経の不調は「整えることで必ず変わる」
更年期の不調は、年齢のせいではありません。
ホルモン変化により視床下部が揺らぎ、
自律神経のバランス・血流・呼吸・姿勢が乱れているために出ている症状です。
だからこそ、
身体を整えれば、必ず回復します。
・整体でゆがみを整える
・鍼灸で深層筋をゆるめる
・生活改善で整った状態を維持する
この3つを行うことで、更年期のつらい症状は大きく改善していきます。
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監修者
未病堂治療院 院長 岡本陽子
中国気功整体師(歴19年)
2010年綱島に治療院を開業。15年間、自律神経失調症・慢性疲労・起立性調節障害・更年期など、原因がはっきりしない不調に特化した整体・鍼灸治療に携わる。
体質改善と再発しにくい身体づくりを重視している。
参考にした公開情報
自律神経に関する公的医療情報および医療機関の一般向け解説を参考に、当院の臨床経験を加えて再構成しました。本文はすべてオリジナルです。
※本記事は診断・治療行為に代わるものではありません。強い症状がある場合や不安が大きい場合は、必ず医療機関にご相談ください。
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