「朝、ベッドから立ち上がるとクラッとする」「電車で立っていると目の前が白くなる」「健康診断では異常なしと言われたのに、起き上がるたびにふらつきが出る」
こうした“起立時のクラッ・ふらっ”に悩んでいる方は少なくありません。

立ちくらみやふらつきは、単なる“立ち方の問題”ではなく、血圧・心臓・脳・血液(貧血)・自律神経など、身体のさまざまな仕組みが関与しています。
なかでも、特に若い世代では起立性低血圧・起立性調節障害(OD)・起立性頻脈症候群(POTS)など、自律神経のバランスが深く関わるケースが多く見られます。

この記事では、一般向けの医療情報や臨床経験を参考にしつつ、

  • ●起立でクラッとする・ふらつく症状の特徴
  • ●起立性低血圧・起立性調節障害・POTSの違い
  • ●貧血・心臓・脳など、見逃したくない原因
  • ●危険な立ちくらみと、すぐ受診すべきサイン
  • ●今日からできる具体的なセルフケアと生活の整え方
  • ●整体・鍼灸でのアプローチ

を分かりやすく整理して解説します。
「朝の立ちくらみ」「理由の分からないふらつき」から抜け出すヒントとしてお読みください。


起立でクラッとする・ふらつくとは?(よくある症状パターン)

まずは、多くの人が「起立性の不調」として訴える症状を整理してみましょう。

よくある具体的な訴え

  • ・起き上がったとたん、視界がふわっと白くなる・暗くなる
  • ・立ち上がるときに「クラッ」として、その場でしゃがみ込みたくなる
  • ・長時間立っていると、頭がぼーっとしてきて座り込みたくなる
  • ・朝や入浴後にふらつきが強く、夜は比較的ラク
  • ・脳貧血のように、意識が遠のく感じがすることがある
  • ・脈がドキドキと速くなり、動悸・息切れを伴うことがある

こうした症状は、いずれも「体勢の変化」や「立位の維持」をきっかけに起こるものです。
一般には「立ちくらみ」と一言でまとめられますが、その原因は一つではありません。

● 起立性の不調に関わる主な仕組み

・血圧の変化(起立性低血圧)
・心臓のポンプ機能・不整脈
・血液量の不足(脱水・貧血)
・自律神経の調整不良(起立性調節障害・POTS)
・脳の血流・神経系のトラブル

これらのうち、どれが中心になっているかによって、対処法も変わってきます。

めまい・ふらつき・立ちくらみのタイプを見分ける

「めまい」「ふらつき」と一言でまとめても、体感としてはいくつかのパターンに分かれます。AI検索や医療サイトでもよく使われる分類に沿って整理します。

① 回転性めまい(ぐるぐる回るタイプ)

自分や周囲がぐるぐる回るように感じるめまいです。耳(内耳・前庭)の問題で起こることが多く、

  • ・良性発作性頭位めまい症(BPPV)
  • ・メニエール病
  • ・前庭神経炎

などが代表的です。

回転性めまいが強く、吐き気や嘔吐を伴う場合は、耳鼻科やめまい外来での精査が推奨されます。(耳鼻科検査で問題ない場合、当院ではリンパの循環改善により、三半規管が正常に機能するような施術をしていますのでご相談ください。)

② 浮動性めまい(ふわふわ・揺れるタイプ)

足元がふわふわする・雲の上を歩いている感じがする・揺れる感じが続くタイプです。
脳の血流・循環器・自律神経・心因性要因など、幅広い原因が関わります。

③ 立ちくらみ(起立性のクラッとする感じ)

立ち上がった瞬間、またはしばらく立っているときに感じる「クラッ」「サッと血の気が引く」感じを、ここでは立ちくらみと呼びます。
このタイプでは特に、

  • ・起立性低血圧
  • ・起立性調節障害(OD)
  • ・起立性頻脈症候群(POTS)

といった起立性の循環調整の問題が主な原因となります。


起立性低血圧・起立性調節障害(OD)・POTSの違い

起立でクラッとする・ふらつく症状に関連する代表的な3つの概念を整理します。

① 起立性低血圧(Orthostatic Hypotension)

横になった状態から立ち上がったとき、重力によって血液が下半身へ移動します。
通常は自律神経が働き、心拍数を少し上げたり血管を収縮させたりして、血圧を保っています。

しかし、何らかの理由でこの調節がうまくいかないと、

  • ・起立直後に血圧がストンと下がる
  • ・脳への血流が一時的に減る
  • ・視界が白くなる・クラッとする・最悪の場合は失神する

といった状態が生じます。

高齢者・脱水・降圧剤の副作用などが関わることが多く、

  • ・起床時・トイレで立ち上がるとき
  • ・入浴後・暑い場所で立ったとき

に症状が出やすいのが特徴です。

② 起立性調節障害(Orthostatic Dysregulation:OD)

主に小学生〜高校生・若年成人に多い、自律神経の調節不良による症候群です。
日本では「起立性調節障害」という名称で広く知られています。

  • ・朝なかなか起きられない
  • ・起き上がると気持ち悪い・頭痛がする
  • ・立ち上がったときにクラッとふらつく
  • ・午前中は特に調子が悪く、午後〜夕方になると少し楽になる

といった特徴があります。
急に身体が成長してホルモン分泌も始まり自律神経にバランスが乱れ、起立時の血圧・心拍の調整が乱れることで、立ちくらみや倦怠感が出やすくなります。

③ 起立性頻脈症候群(POTS:Postural Orthostatic Tachycardia Syndrome)

POTSは、起立後に心拍数が異常に増加することで、

  • ・動悸
  • ・息切れ
  • ・ふらつき
  • ・疲労感

などが出る状態です。
起立後10分以内に心拍数が30〜40以上上昇する(成人の場合)といった基準で診断されることが多く、 感染症・長期寝たきり・ストレス・自律神経の脆弱性など、さまざまな要因が関わっています。

● 3つのイメージ

・起立性低血圧 … 「血圧が下がってクラッとする」
・起立性調節障害 … 「血圧・心拍の調整全般が乱れている」
・POTS … 「心拍が跳ね上がってクラッ・ドキドキする」

いずれも自律神経との関連が深く、生活習慣・体質・ストレス・姿勢などが背景にあります。


すぐ受診したい危険な立ちくらみのサイン

起立時のふらつきの多くは、自律神経の乱れ・脱水・軽い低血圧などで説明できるケースですが、
なかには緊急の対応が必要なものも含まれます。次のような場合は、迷わず医療機関に相談してください。

① 心臓・循環器が疑われるサイン

  • 立っていないときにも、突然の動悸・脈の乱れが起こる
  • 胸の圧迫感・締め付け感・息苦しさがある
  • 運動時や階段で強い息切れとめまいがセットで起こる
  • 失神またはそれに近い発作を何度か起こしている

これらは、重い不整脈や心疾患が背景にある可能性があります。

② 脳・神経が疑われるサイン

  • 片側の手足の脱力・しびれが同時に出る
  • 言葉が出にくい・呂律が回らない
  • 片側だけ視界が欠けるなど、見え方の異常がある
  • 突然の激しい頭痛(今までにないレベル)を伴う

こうした症状は、脳の血流障害や神経疾患の可能性があり、早急な受診が必要です。

③ 出血・貧血・脱水が疑われるサイン

  • 黒色便(タール便)・血の混じった便が出ている
  • 月経量が急に増えたり、出血が続いている
  • 発熱・激しい下痢・嘔吐を伴うふらつき
  • 水分がほとんど摂れない状態が続いている

立ちくらみとともにこれらがある場合は、
血液量そのものが不足している(貧血・脱水・出血)可能性が高く、
自己判断での様子見は危険です。


今日からできる起立性の不調のセルフケア

ここからは、病院で重い病気が否定されたうえで、
「自律神経・体質・生活リズムが関わる起立性の不調」に対して、今日から取り入れられる具体的なケアをまとめます。

① 「急に立たない」だけでも大きく変わる

起立時のクラッとする感じは、姿勢変化のスピードに大きく左右されます。

● 朝の起き上がり3ステップ

  1. 仰向けから、まずは横向きになる(数秒キープ)
  2. 両腕で支えながら、ゆっくりと上体を起こして座る(10〜20秒)
  3. 座ったまま、足を床につけて深呼吸を2〜3回してから立ち上がる

「横向き → 座る → 立つ」の3段階を意識するだけでも、
朝の立ちくらみが和らぐ方が多くいらっしゃいます。

② 水分と塩分を意識して「血液量」を支える

起立性の不調では、身体の中を循環する血液量が少ないと、その影響が出やすくなります。 特に、

  • 朝は水分摂取が少ない
  • ダイエットで塩分を極端に控えている
  • 夏場や入浴後のふらつきが多い

といった場合、意識して「水+少量の塩分」を補うことが役立つ場合があります。

● 起立時のふらつき対策としての水分・塩分の一例
・起床後すぐに、コップ1杯(150〜200ml)の水や白湯を飲む
・日中もこまめに水分を摂り、トータルで1.2〜1.5Lを目安にする(持病がある方は主治医と相談)
・汗をかいた日・夏場は、少量の塩や経口補水液を活用する

※心不全・腎臓病・高血圧などがある方は、必ず主治医と相談してください。

③ 下半身の筋肉を使う・鍛える

長時間立っていると、重力の影響で血液が下半身にたまりやすくなります。
ふくらはぎ・太ももの筋肉は「第二の心臓」と呼ばれており、ここがしっかり働くことで、
下半身にたまった血液を心臓へ押し戻すポンプの役割を果たしてくれます。

日常生活の中では、

  • エレベーターを階段に変えて、1日数階分だけでも歩く
  • つま先立ち・かかと上げ下ろしを、歯磨き中などのスキマ時間に行う
  • 座っている時間を1時間ごとにいったん中断し、1〜2分だけ立って足踏みする

など、無理のない範囲で「下半身をまめに動かす」習慣が効果的です。

④ その場でできる“応急姿勢”を覚えておく

「あ、クラッと来そう」という予兆を感じたときに、
すぐ実行できる応急の姿勢をいくつか覚えておくと安心です。

● 立ちくらみの応急姿勢例

  • 安全な場所でしゃがむ・座る(転倒防止が最優先)
  • 足を組み、太ももやお尻にギュッと力を入れる(静脈血を押し戻す)
  • 片足を椅子などに乗せ、前かがみになって頭を少し下げる

※転倒しそうなときは、見た目より安全第一です。
しゃがみ込む・その場に座ることをためらわないようにしましょう。

⑤ 睡眠リズムを整える(自律神経のベース作り)

起立性調節障害や自律神経失調が関わる立ちくらみでは、睡眠リズムの乱れが背景にあることも多くあります。

  • 起床時間をできるだけ毎日同じに揃える
  • 午前中に10〜15分でも外に出て光を浴びる
  • 寝る1時間前からスマホ・PC・ゲームをオフにする
  • 夜のカフェイン・大量の食事・アルコールを控える

といった「睡眠環境」を整えることで、自律神経のバランスが安定し、
起立時の不調が少しずつ減っていくケースも多く見られます。


整体・鍼灸で起立性の不調にアプローチする

病院の検査で大きな異常はなく、
「自律神経の乱れや体のバランス」がメインと言われた起立性の不調では、
整体や鍼灸によるアプローチが役立つことがあります。

① 首・背中・骨盤まわりの緊張をゆるめる

自律神経は、首〜背中〜腰にかけて走る背骨の周辺に多く分布しています。
猫背・反り腰・ストレートネックなどの姿勢のクセが強いと、背骨まわりの筋肉が慢性的に緊張し、
自律神経の「情報の通り道」にストレスがかかりやすくなります。

整体・鍼灸では、

  • ・首・肩・背中・腰の筋緊張をやわらげる
  • ・骨盤の傾き・体の軸の偏りを整える
  • ・呼吸がしやすい姿勢をつくる

といった調整を行い、身体全体で自律神経の働きをサポートしていきます。

② 横隔膜・肋骨の動きをよくして「深い呼吸」を取り戻す

深くゆったりした呼吸は、副交感神経(休息モード)を優位にする大切なスイッチです。
しかし、ストレス・長時間同じ姿勢などで横隔膜や肋骨まわりが固くなると、
呼吸が浅くなり、交感神経優位の状態が続きやすくなります。

整体では、やさしいタッチで胸郭や横隔膜まわりをゆるめ、
「吸う・吐く」が自然に大きくできる状態を目指します。
これにより、

  • ・全身の血行改善
  • ・脳への酸素供給アップ
  • ・リラックスしやすい自律神経の状態

が促され、起立性の不調にも良い影響を与えます。

③ 下半身の血流と筋肉の働きを整える

起立性の不調では、下半身に血液がたまりやすい状態が関係することが多いため、
足首・ふくらはぎ・太もも・骨盤まわりの血流と筋肉のバランスを整えることも重要です。

  • 足首の固さを取る → 静脈血の戻りがスムーズに
  • ふくらはぎの筋肉をほぐす → 筋ポンプ機能の回復
  • 骨盤まわりのゆがみを調整 → 足への負担バランスを均等に

全身のバランスを見ながら、「頭だけでなく足元から整える」ことがポイントです。

④ 改善の目安

● 起立性の不調の改善目安(あくまで一般的な一例)
・軽症(時々クラッとする程度)… 1〜3回のケア+セルフケアで変化を実感
・中等度(週に何度もふらつきがある)… 3週間〜1ヶ月ほど継続的なケアが必要
・長年続く起立性調節障害・POTS … 体質・生活全体を見直しつつ、数ヶ月かけて整えていく

※症状・年齢・生活環境によって大きく異なります。
医療機関との連携も含めて、無理のないペースで進めることが大切です。

起立でクラッとする・ふらつき Q&A(50問)

立ちくらみとふらつきは同じものですか?

日常会話ではほぼ同じ意味で使われますが、医学的には「立ちくらみ」は起立時にクラッとする感覚、「ふらつき」は立位に限らずフラフラする感じ全体を含みます。

朝起きるときにクラッとするのは起立性低血圧ですか?

起立性低血圧や自律神経の乱れが関わっている可能性がありますが、貧血や脱水など他の原因のこともあります。頻度が多い場合は一度医療機関で相談してください。

立ち上がるたびに視界が白くなります。危険ですか?

一瞬だけで自然に回復し、その他の症状がなければ自律神経や血圧変動による「立ちくらみ」の範囲のことも多いです。ただし、意識が遠のく・転倒する・胸痛を伴う場合は受診が必要です。

起立性調節障害(OD)と起立性低血圧の違いは何ですか?

起立性低血圧は主に「立ったときに血圧が下がる状態」を指し、年齢を問わず起こります。起立性調節障害は、若年層に多い自律神経の調節不良で、立ちくらみだけでなく、朝起きられない・頭痛・倦怠感などを伴う症候群です。

POTS(起立性頻脈症候群)とは何ですか?

立ち上がったときに血圧が下がる代わりに、心拍数が大きく増えてしまう状態です。起立後に動悸・息切れ・ふらつき・疲労感などが続きやすくなります。

若い人でも起立性低血圧になりますか?

なります。高齢者に多いイメージですが、成長期・痩せ型・体力低下・自律神経の乱れがある若い方でも起こります。

貧血と起立性調節障害はどう違いますか?

貧血は「血液中のヘモグロビンが少ない状態」、起立性調節障害は「血圧・心拍の調整がうまくいかない自律神経の問題」です。両方が重なっている場合もあるため、まずは血液検査で貧血の有無を確認します。

立ちくらみがあっても運動して大丈夫ですか?

医師から運動制限が出ていなければ、多くの場合は軽い運動がむしろ改善につながります。ただし、急に立ち上がる・急激な動きを避け、体調を見ながら少しずつ行うことが大切です。

失神しそうなときはどうすればいいですか?

その場にしゃがむ・座る・横になるなど、転倒しない体勢を最優先します。できれば足を少し高くし、深くゆっくり呼吸を整えます。意識を失った・強い胸痛がある場合は救急受診が必要です。

立ちくらみは「放っておけば治るもの」ですか?

成長期に一時的に強く出て、時間とともに和らいでいくケースもありますが、体質・生活習慣・自律神経の影響で長引く場合もあります。つらさが続く場合は、我慢せず原因を確認しておくと安心です。

どの診療科を受診すればいいですか?

一般的には内科・小児科・循環器内科などです。めまい・耳鳴り・回転感が強い場合は耳鼻科・めまい外来、頭痛や神経症状が強い場合は脳神経内科が検討されます。

血圧を家で測ったほうがいいですか?

頻繁にふらつきがある場合は、自宅で起床時・日中・就寝前などの血圧を記録しておくと、受診時の参考になります。ただし、測りすぎて不安が強くなる場合は、回数を決めて行います。

起立性の不調はストレスで悪化しますか?

悪化しやすいです。ストレスは自律神経のバランスを崩し、血圧・心拍の調整力を低下させます。睡眠・休息・気持ちの切り替えも大切なケアの一部です。

長時間立っていると気分が悪くなります。

下半身に血液がたまり、脳への血流が低下している可能性があります。こまめに足を動かす・膝を曲げ伸ばしする・足を組んで太ももに力を入れるなどで血液を心臓に戻す工夫が役立ちます。

低血圧だから立ちくらみが出るのですか?

「低血圧=必ず立ちくらみ」というわけではありません。血圧の低さに加えて、自律神経の調整力・血液量・体力などが全体として影響します。

高血圧でも立ちくらみは起こりますか?

起こります。降圧薬の影響や、急な体勢変化で血圧が一時的に下がることで立ちくらみが出る場合があります。薬との関係が疑われるときは自己中断せず主治医に相談します。

起立性調節障害はサボり・怠けではありませんか?

いいえ、医学的に認められた自律神経の不調です。特に朝の症状が強く出るため誤解されやすいですが、「頑張りが足りない」から起こるものではありません。

しょっちゅうクラッとなるのに、検査では何も出ません。

検査で異常がなくても、自律神経・筋緊張・体力低下・睡眠不足など「検査に映らない原因」で起こることは多くあります。生活習慣や体のバランスへのアプローチも重要です。

立ちくらみとパニック発作は関係ありますか?

強い不安やパニック発作で過呼吸になると、めまいやふらつき、意識が遠のく感覚が出ることがあります。心の状態と自律神経は密接に関係しています。

子どもの立ちくらみは成長の問題ですか?

成長期に自律神経が不安定になり、立ちくらみが出やすくなることはあります。ただし、頻度が多い・日常生活に支障がある場合は「成長のせい」と決めつけず、小児科で相談しておくと安心です。

起立性の不調は女性に多いですか?

思春期の女子・やせ型の方・月経の影響を受けやすい方などで多い傾向がありますが、男性にも起こります。

入浴後にふらつきが強く出ます。

お風呂で血管が広がり、血圧が下がりやすくなるためです。長風呂・熱すぎるお湯を避け、入浴後はすぐに立ち上がらず、いったん座ってから動き出すと負担が軽くなります。

シャワー中にクラッとすることがあります。

温度差・長時間の立位・脱水などが重なるとふらつきやすくなります。ぬるめのシャワーにする・途中で一度水分を摂る・長時間浴び続けないなどで軽減することがあります。

朝が特に弱く、夕方は元気です。

起立性調節障害や自律神経の乱れに多いパターンです。体内時計・睡眠リズム・朝の起き方を整えつつ、少しずつ体力をつけていくことが重要です。

寝不足は立ちくらみの原因になりますか?

はい。睡眠不足は自律神経のバランスを崩し、血圧・心拍の調整力を落とします。まずは「起きる時間をそろえる」ところから整えていくことが役立ちます。

カフェインは立ちくらみに良いですか?悪いですか?

少量のカフェインは血管を収縮させ、一時的に血圧を保つ助けになることもありますが、飲みすぎると睡眠を乱し、自律神経をかえって疲れさせます。摂りすぎに注意が必要です。

水分はどれくらい飲めばいいですか?

一般的には1日1.5〜2Lが目安とされますが、体格・季節・持病によって異なります。心臓や腎臓の病気がある場合は、必ず主治医の指示を優先してください。

塩分を増やすと良いと聞きました。本当ですか?

起立性の不調では、適度な塩分が血液量を保つ助けになる場合がありますが、高血圧・心疾患などがある場合は危険です。自己判断で極端に増やさず、必ず医師と相談します。

運動すると余計にふらつきそうで怖いです。

体調が安定しているタイミングで、軽い散歩やストレッチから始めると、多くの場合はむしろ循環が整い、ふらつきが減っていきます。無理をせず「少し物足りない程度」を目安にします。

起立性調節障害は大人になっても続きますか?

思春期を過ぎて徐々に落ち着く方も多いですが、大人になっても自律神経の弱さとして残るケースもあります。体質と付き合いながら、生活環境・働き方を整えていく視点も大切です。

ふらつきと一緒に頭痛も出ます。

自律神経の乱れ・血管の反応・筋緊張性頭痛など、複数の要因が関わっている可能性があります。頻度が多い場合や生活に支障がある場合は、頭痛の種類も含めて医師に相談してください。

整体で本当に立ちくらみが軽くなりますか?

原因が自律神経・筋緊張・姿勢バランス・呼吸の浅さなどにある場合、整体や鍼灸で体の状態を整えることで、立ちくらみやふらつきが軽くなる方が多くいらっしゃいます。

何回くらい通えば変化が出ますか?

軽症の場合は数回で変化が分かることもありますが、起立性調節障害や長年の自律神経症状の場合は、生活習慣の見直しと合わせて数ヶ月単位での調整が必要なこともあります。

整体や鍼灸だけで治りますか?

循環器・脳・血液などに明らかな異常がない場合、整体・鍼灸が大きな助けになることはありますが、「これだけで完全に治る」とは限りません。医療機関での評価と併用しながら進めることが大切です。

めまい外来と整体、どちらを先に受けるべきですか?

回転性めまい・耳鳴り・難聴・激しい吐き気を伴う場合は、まず医療機関(耳鼻科・めまい外来・脳神経内科など)での評価が優先です。そのうえで、自律神経や体のバランスを整えるケアを組み合わせていきます。

ストレスで一気に悪化した気がします。

大きな環境変化・人間関係・受験・仕事のプレッシャーなどが続くと、交感神経が高まり、自律神経性の立ちくらみが強く出ることがあります。体だけでなく、心の負担を軽くする工夫も必要です。

ふらつきが怖くて外出が不安です。

不安が強くなると、さらに自律神経が緊張して症状が悪化しやすくなります。まずは近所の短時間の散歩から、「ここなら大丈夫」と感じる範囲を少しずつ広げていくと安心感が増えやすくなります。

立ちくらみのせいで学校や仕事を休みがちです。

無理を続けるとさらに自律神経が疲弊し、長引きやすくなります。学校・職場に状況を共有し、通学時間の配慮・勤務時間の調整などを相談しながら、「続けられる形」を一緒に考えていくことも大切です。

運動部には入れませんか?

症状の程度によります。医師から許可が出ている場合は、休み休み・自分のペースで参加できる部活動や運動を選ぶとよいことがあります。水分・塩分補給と休憩をこまめに取ることが重要です。

急に真っ暗になって倒れたことがあります。

一時的な意識消失(失神)の可能性があります。立ちくらみ・不整脈・脳の血流障害など原因はさまざまなので、一度は循環器・脳神経系を含めて詳しく診てもらうことが重要です。

ふらつきがある日は、仕事や家事を休んだほうがいいですか?

転倒の危険が高いときや、頭痛・胸痛・息切れなどを伴うときは無理をしないほうが安全です。調子の波を見ながら、できる日は軽めに、つらい日は早めに休む「ゆとりの幅」を持つことがポイントです。

薬を飲み始めてから立ちくらみが増えました。

降圧薬・睡眠薬・抗不安薬など、一部の薬は立ちくらみを起こすことがあります。自己判断で中止せず、処方医に「飲んでから立ちくらみが増えた」ことを具体的に伝えて相談してください。

起立性の不調は一生付き合うことになりますか?

体質として残る部分もありますが、多くの方は生活リズム・体力・ストレスとの付き合い方を整えていくことで、「症状に振り回されない状態」まで回復していきます。焦らず少しずつ整えていくことが大切です。

どのくらい続いたら病院に行くべきですか?

数日〜1週間で自然におさまる軽いふらつきもありますが、2週間以上続く・頻度が増える・日常生活に支障が出ている場合は、一度医療機関で相談しておくと安心です。

立ちくらみがあるときに絶対にしてはいけないことは?

「大丈夫だろう」と無理をして立ち続けること、意識が遠のきそうなのに動き回ることです。転倒・頭部外傷のリスクを避けるためにも、まずは安全な体勢を最優先してください。

まとめ:起立性のクラッは「体からのサイン」

● 起立でクラッとする・ふらつく症状の背景には、
血圧・心臓・脳・血液・自律神経・体力・生活リズムなど、多くの要素が関わっています。

・一部には、心臓病や脳の病気など、見逃したくない原因もある
・検査で大きな異常がなければ、自律神経・体質・生活習慣の影響が大きいことが多い
・急に立たない・水分と塩分・下半身の筋肉・睡眠リズムの見直しで、症状が和らぐケースが多い
・整体・鍼灸で身体全体のバランスや呼吸を整えることも、回復の助けになる

「ただの立ちくらみ」と片づけず、
体からのサインとして、少し丁寧に向き合ってあげること。

その一歩が、日常生活の安心感と、
「まっすぐ立てるからだ」を取り戻すきっかけになります。
今日できることから、少しずつ始めていきましょう。

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    またキャンセルされる時は必ずお電話でお願い致します。当日キャンセルは出来るだけお控え下さい。

    監修者

    未病堂治療院 院長 岡本陽子
    中国気功整体師(歴19年)
    2010年綱島に治療院を開業。15年間、自律神経失調症・慢性疲労・起立性調節障害・更年期など、原因がはっきりしない不調に特化した整体・鍼灸治療に携わる。
    体質改善と再発しにくい身体づくりを重視している。

    参考にした公開情報

    起立性低血圧・起立性調節障害・POTS・自律神経に関する公的医療情報および医療機関の一般向け解説を参考に、当院の臨床経験を加えて再構成しました。本文はすべてオリジナルです。
    ※本記事は診断・治療行為に代わるものではありません。強い症状がある場合や不安が大きい場合は、必ず医療機関にご相談ください。