主な症状
・認知症(介護認定3)
・難聴
・食欲不振
・お腹が妊婦のように出てる(1年)
治療過程
10年以上前に認知症を患い、グループホームに入って5年。徐々に進行していたが、しかたないとあきらめていた。最近耳が遠くなり、病院に行くと中耳炎を伴っていたので薬を服用をしていたが、改善されない為来院。食欲もなく元気がない。
8月 :初めは中耳炎と食欲不振の治療。3回目ぐらいから少しずつ元気が出てきた。
9月 :食欲は波があるものの、元気が出て笑顔や言葉も出て来た。治療にも慣れ施術後は気持ちいいとの事。
11月 :治療を認知症に切り替える。
11/08 :2.3回目で効果が出はじめ、好奇心・積極性が表情に出てきた。また施術中に先生に話かけるようになって来た。
11/15 :1年以上妊婦のように膨れていたお腹が一気にへこんだ。11/10の時点ではいつも通りだったのに、服の上からも分かる位まっ平らになっていた。お腹にはかつて膨らんでいた証拠を残すかのように沢山の皺が出来ていた。
11/26 :排尿・排便時も分かるようになって来て、事前にトイレに行けるようになった。
12月 :だいぶ表情が明るく言動もしっかりして来た。来院前は、行き帰りの車の中でご家族の方が話しかけても全く無反応だったのに、最近は信号が切り替わったの気付かずにぼぉ~としていると「青だよ!!」とおばあちゃんに指摘される程になったそうです。
先生のコメント
読売新聞に「認知症にはり治療」(2010年6月3日付)という記事が掲載されました。はり治療で、認知症の進行を遅らせるとともに体の健康状態もとり戻せる可能性があるのです。 認知症の患者さんご本人はもちろん、ご家族の皆様が少しでも良い方向にいけるよう、当院の鍼も目指しております。
・・・ご家族の方へのお願い・・・
認知症ではご本人の意識が不明瞭であることが多く、そういった状態で行なう鍼治療は患者様ご本人が嫌がる事も少なくありません。治療効果を出すためには治療を一定期間継続する必要があるため、ご家族や介助の方のご理解・ご協力が不可欠です。