体の緊張と神経の興奮を静める、もう一つの整え方

パニック障害が悪化してくると、
「また起きたらどうしよう」という予期不安が強まり、避ける場面が増え、自律神経は常に興奮状態になります。

パニック症状は“心の問題”だけではなく、交感神経が過剰に働き続け、副交感神経への切り替えがうまくできない自律神経のアンバランスが背景にあります。

臨床上、症状が悪化している方ほど、首や背中の緊張が強く、呼吸が浅くなっている傾向がよく見られます。

そのため、薬を飲んでいても体の緊張が抜けない限り、「なぜ良くならないのか」「このまま治らないのでは」と不安が深まりやすくなります。

当院では、体の緊張をゆるめ、副交感神経が働きやすい状態に整えることから始めます。
体が落ち着くと、呼吸が変わり、睡眠が変わり、不安の強さも少しずつ変わっていきます。

当院の治療症例をご覧ください。

【症例】パニック障害の症状が悪化(20代男性)

主な症状

  • ・1年前から薬を服用していたが、最近症状が悪化

  • ・動けない局面だと気が狂いそうになる

  • ・「パニックになるんじゃないか」という不安感(予期不安)

  • ・車の運転/遅延の電車/エレベーター/会議など、症状が出る場面が増えていた

  • ・不眠

治療方法

<検査>

  • ・首・肩甲骨内縁・腰の硬さ

  • ・緊張時に手掌から滴るほどの発汗

  • ・舌ふるえ 淡白舌 歯痕 数脈

<治療過程>

  • 1回目:背中全体の硬さが強く、まず筋肉をしっかりほぐす。鍼は反応点と後頭下部に軽めに実施

  • 2回目(5日後):ぐっすり眠れた。パニック局面なし。全身整体+首腰中心の刺鍼、内関穴へパイオネックス

  • 4回目:電車・エレベーターで症状が出なくなった。会議では残るが半分程度に緩和。睡眠状態良好

先生のコメント

肩甲骨内縁の張りが顕著で、整体で全身の血流を改善し、背中の自律神経を整える方針。眠れるようになり、会話や表情にも明るさが出てきました。

悪化する人に起きやすい「負のスパイラル」

  1. 1.発作の記憶が残る

  2. 2.「また起きたら…」と体を常にチェックする

  3. 3.不安で交感神経が高ぶる(呼吸・心拍が上がる)

  4. 4.その変化を「発作の始まり」と解釈して恐怖が増える

  5. 5.電車・運転・美容院・歯科など“逃げにくい場面”を避ける

  6. 6.行動範囲が狭まり、さらに不安が強くなる


病院の治療(薬・CBT)に迷いが出る理由

病院では、SSRIや抗不安薬などの薬物療法、認知行動療法(CBT)が治療の選択肢になります。
ところが強い薬に対しての副作用・依存性・離脱症状などが話題になることが多く、「薬だけに頼るのが不安」「やめた後が怖い」と感じる方もいます。

※当院の治療で症状が改善しても、必ず主治医と相談して医療の中止・変更をしてください。


未病堂の考え方:原因が特定できなくても整えることで改善する

病気は「原因がはっきりしないと治せない」と思われがちですが、現代医学で原因が解明しきれない不調でも、東洋医学的アプローチで改善を目指せるケースがある、という立場です。
パニックの悪循環では、体の緊張・呼吸・睡眠・血流が崩れ、結果として自律神経の切り替えがうまくいかなくなることが多いため、そこから立て直します。


当院の施術方針

1) 首へのアプローチで、緊張のスイッチを落としやすく

首の施術で脳幹への圧迫を減らし、背骨・骨盤を調整して副交感神経が働きやすい状態を目指します。

2) 発作で固まりやすい筋肉をゆるめ、力みを減らす

発作や不安で固まりやすい身体の筋肉をほぐし、全身の血流を改善することで自律神経への“圧迫・負担”を減らしていきます。

3) 施術中の対話で、不安の“渦”をほどく

施術中に日頃の過ごし方やお身体のお話を伺いながら、コミュニケーションの中で気持ちもほぐれて、徐々に不安が軽くなる流れを大切にしています。



期待できる「からだの変化」

症例や臨床上、最初に起こりやすい変化は次の順です(個人差あり)。

  1. 1.睡眠の質が向上する(眠りの深さ/途中覚醒)

  2. 2.呼吸が浅い状態から戻る(胸の詰まり感が減る)

  3. 3.“出そうな場面”の不安が少しずつなくなる

  4. 4.避けていた行動が一部できる(電車、エレベーター等)


医療機関の受診を優先したい症状

以下のような症状がある場合は、まず医療機関にご相談ください。

・これまでにない強い胸の痛み
・失神や意識が遠のく
・片側の手足のしびれや麻痺
・呼吸困難が強い場合

当院の施術は、医療と併用しながら体を整えていくものです。


よくある質問

Q. 検査で異常なし。でも動悸や息苦しさが怖いです。
A. パニックでは、身体の変化(心拍・呼吸・発汗など)を“危険”と捉えることで恐怖が増幅しやすいと説明されています。発作そのものは一定時間で治まることが多い一方、予期不安が悪循環を作ります。

Q. 「原因が分からない」ままでも整えていけますか?
A. 当院の考え方では、原因の特定に固執するより、血流・睡眠・呼吸などの土台を整え、自律神経の切り替えを助けることで改善していくケースがあるとしています。

Q. どんな施術をしますか?
A. 首の施術、背骨・骨盤の調整、発作で固まりやすい筋肉の緊張をゆるめる施術を中心に、副交感神経が働きやすい状態を目指します。

Q. 何回くらいで変化が出ますか?
A. 症例では2回目で睡眠が改善し、4回目で電車・エレベーターの場面が楽になった例があります(個人差あり)。


ここまで読んで「少しでも悪循環を止めたい」と感じた方へ。
まずは “今いちばん困っている場面”(例:電車、会議、運転、夜の不安)を教えてください。
身体の緊張と睡眠・呼吸の状態を確認し、無理のない順番で整える提案をします。

ご予約・ご相談・空席確認はインターネットもしくは TEL 045-834-7720 までお電話下さい。

監修者

未病堂治療院 院長 岡本陽子
中国気功整体師(歴19年)
2010年綱島に治療院を開業15年間、自律神経失調症・慢性疲労・更年期など、原因がはっきりしない不調に特化した整体・鍼灸治療に携わる。
体質改善と再発しにくい身体づくりを重視している。

患者様の声(治療症例)