主な症状
・6か月前に第2腰椎から第4腰椎の椎間板ヘルニアの手術をしたが痛みがまだ残る。
・背部、腰椎の筋肉が固まってうつ伏せが出来ない。
・便秘がひどい。
・不眠
治療過程
<検査>
・とにかく、どの動きでもつらく、特にうつ伏せは不可能。
・腰の痛みがひどいと頭痛が出る。
・腰部のオペの痕がまだ完治しておらず、局所の腫脹は著明。
<治療過程>
1回目:腰の痛みを我慢するが故に、背部までの筋緊張が大きく、まずはしっかりとソフトに背中の筋肉をほぐすことに専念した。治療開始前は頭痛あったがスッキリした感じ。
2回目:4日後に再来院。眠りの質は向上したがまだまだ背部と腰部の張り感は強いので今回もじっくり整体を行い、オペ局所の治癒を促進するために、鍼をオペ痕のまわりを囲むように打つ。さらに自己治癒力を高めるため、肝、脾胃、腎の気を補う鍼治療を行う。
7回目:痛み、便秘ともに改善してきている。徐々にウォーキングも可能になり心地よいが、無理し過ぎると痛み悪化する。食欲も出て来て体力もついてきた。
治療はとにかく腰のまわりと骨盤を囲んでいる筋肉を固まらせないようにしっかりほぐして、そのご後にストレッチを中殿筋と内転筋を中心に行う。
先生のコメント
手術を行っても痛みがなかなか緩和せず、それがストレスとなり虚熱を生じ血虚状態になり痛み増幅、不眠、便秘を引き起こしたと考えられます。基本的に元気あふれる方ですが、そのストレスには勝てず腎気虚の状態でもあります。
こういう方はしっかりと脾胃、腎気を補い、体をリラックスさせてあげることによって昔、元気はつらつだった頃の体を取り戻せるので最初の半年は治療に専念してもらいました。
今では毎週、高尾山に登り、以後150回も登って昔の自分を取り戻した!とお話しています。