主な症状

・右肩が上がらない

・1年前にからゴルフプレー後に痛みを感じ始めた

・冷えるとさらに痛みが増す

治療過程

<検査>

・外転運動80°で三角筋中部線維に痛み

・挙上90°で痛みが肩全体に放散痛

・結帯動作(手を後ろにまわす)で痛い

・熱感なし肩筋肉

 

<治療過程>

1回目:棘上筋の圧痛が最も痛い。ローテーターカフ(肩周り)に関与する筋肉がパンパンに張っているので、まずはじっくりとほぐす。術後は肩周りの軽さが出た。外転運動も120°まで改善した。

 

2回目:前回帰宅後肩周りの重だるさがあり、この日も少し重い感覚が残っていたが外転運動110° 痛みは上腕(肩三角筋前部)に移動した。長時間のデスクワークも負担が大きく、首から肩甲骨まで付着している肩甲挙筋も肩の運動を制御していると考え、上半身をしっかりほぐすことに専念した。術後外転運動130°まで改善で状態は上向き。

 

3回目:前回後は少し肩の重だるさが出た程度。まだ外転動作、挙上動作、結帯動作時に少し痛みが残るが可動範囲はだいぶ広がった。今回は前回と同じ治療内容だが、筋肉の柔らかさは格段に変化があった。

 

4回目:外転180°、挙上運動170°(正常180°)、結帯動作も痛みなし

先生のコメント

普段、運動不足でゴルフでしか体を動かさない為、突然筋肉を伸び縮みさせると、筋肉の線維に傷が付いてしまうので、つねに筋肉を動かしてあげる意識を根付ける為にゴムバンドを使ったトレーニングを指導開始。

トータル4回の治療(2か月)で外転運動180°、挙上運動170°、結帯動作も痛みなくできるようになった。

この患者さんは過度の運動不足です。健康の三大原則である十分な睡眠、バランスのとれた食事、適度な運動の一つが欠けてしまうと体に大きな不調をきたすといわれているので、普段の生活でしっかり意識していかなければなりません。