主な症状
・不安神経症
・激しい頭痛、めまい(フワフワ浮いている感じ)
・歩いていても目が閉じていく
治療過程
<検査>
・ライトテスト(++)・モーレーテスト(–)
・舌診・厚苔、淡白、舌下静脈怒張ナシ。脈診・数沈
<治療過程>
1回目:高校時代の剣道で右頸部に突きが入り、それ以降の症状。かばっている為か左頸部の張りが強い。突かれた時にねじれの力がかかったからか。頭痛が出ると外出先でも動けなくなる。お母さんと来院されたが、問診している途中でも目が閉じていく。足は冷えているので、まずは整体で身体全体の流れを良くする。
術後は目を開けていられる様になった。施術前後で顔つきがちがう。
2回目:5日後の来院。3日間は頭痛が無かったとのこと。めまいも減り、電車に乗っても大丈夫。しかし調子が良いと思って動き過ぎると、症状は悪化する。整体は疎通経絡(気血の滞っている経絡の流れを改善する)をねらい、鍼灸は子供の頃から効果を感じやすかったそうなので、今回から鍼灸治療も行う。
1ヶ月後:頭痛の回数は減ったが、良くなった分動けるので無理をしてしまい症状が出る。
4ヶ月後:週1回の治療を2か月間、2週に1回の治療を2か月間続け頭痛・めまいはほとんどなくなった。頑張りすぎた時などに症状が出たとしても前よりは小さく、収まるのも早くなった。
先生のコメント
頭痛は10年来の症状で、自分で動くことが出来なくなるほどひどく、病院を転々としたが原因不明でご家族も大変心配されていました。頸部は自律神経にとっても重要な場所です。治療を行っていくなかで良い時と悪い時が交互に出たりしましたが、自分自身で体のコントロール(無理をしすぎない)が出来るようになり、自己回復能力と症状に対抗できる体力(気力・元気)がついてきたので大丈夫な時の幅が広がったのではないでしょうか。現在は頭痛専門科に通いながら月に一回のペースで様子をみています。