「水分は1日どの位飲んだほうがいいのでしょうか?」と患者さんによく聞かれます。
成人の1日の水分排出量は普通の生活スタイルで約2.5リットル、運動をした場合はもっと多くなります。出ていく水分を補うには、平均的な食事や食べ物自体の水分で約1.3リットル摂取できるので、残り約1.2リットルを飲料水から摂取する計算になります。
アルコールは利尿作用(尿を出す)があり、アルコールを分解・中和・排出にも体の水分が使われるので、水分に換算しないどころかもっと水分が必要になります。
またカフェインも利尿作用があり、興奮によって無駄なエネルギーを消費してしまいます。
成人で体重の約60~65パーセントが水分といわれています。体温調節や栄養・酸素の運搬、老廃物・毒素の排出、免疫システムの恒常性を保っています。人間は食べなくても1か月程度は生きられますが、まったく飲水しない場合約4~5日で脱水症状になり生命維持が困難になります。
水を飲み過ぎても過剰な水分に比例して尿量を増やすのであまり心配はありませんが、腎臓の機能をオーバーした場合、低ナトリウム血症や水毒症の危険があるので注意が必要です。
毎日キレイな小川が体の中を流れているのをイメージして、水分・ミネラル補給をしていきましょう。