主な症状
よく眠れないと胃や大腸の調子も悪くなるってご存じですか?
胃腸の動きは自律神経によってコントロールされています。日中、活動している時は交感神経が優位になりますが、胃腸の動きは弱まります。 逆に睡眠時やリラックスする時に、副交感神経が優位になると、胃腸の動きが高まり消化活動が行われます。
ですから、副交感神経が働きしっかり睡眠が摂れないと、胃腸の消化活動に支障を来たし、消化不足による胃もたれや、食欲不振、便秘や下痢と言った消化器系の不調に繋がるのです。
今回は転職や結婚などの環境の変化で、自律神経が乱れ、一時的な睡眠障害に伴い、胃腸の不調が発症してしまった患者さんの治療症例をご紹介します。
治療過程
<主な症状>
・食欲不振
・胃腸の不調
・2~3回夜目が覚める
<検査>
・足の胃経ラインがガチガチ
・左側固まりやすい(ヴァイオリン弾いてる)
・舌淡白 脈やや遅
1回目:転職や引っ越しなど環境の変化が大きかった三か月だったので、一段落ついたところで張りつめていた気が抜け、どっと疲れが出た様。全体的に身体と心をほぐし、お灸も併用しつつ施術。
2回目:術後の好転反応で発熱。熱は上がっていくが、身体は軽く・気分も元気な不思議な感じ。 食欲が戻ってきた、中途覚醒もない、胃経ライン前回よりは柔らかい。施術の考え方は前回と同様。
5回目:初回の主訴症状はほぼなし。むしろ寝ても寝ても眠い。次の課題である生理と花粉症ケアに移行して治療を継続。
先生のコメント
転職・婚約・引っ越し・同居と忙しい流れに身を任せて、気が抜けたところで身体がダウンしてしまったのでしょう。自律神経が乱れ、エネルギー産生(食べて消化すること)と回復能力(睡眠)という、当たり前にしてきたことが出来なくなってしまったと思われます。
まだ年齢も若く、施術の効果を受け止める器も十分あった為、治りが早かったのではないでしょうか。