いよいよ春到来と言いたいところですが、今年は本当に寒暖差が激しいですね。
昔から季節の変わり目は身体に不調が出やすいと言われていますが、これは気温の変化による寒暖差や気圧の変動により、自律神経のバランスが乱れるからです。
「春先にめまいがする」「雨が降る前に頭痛がする」などよく聞きますね。気温や気圧の変化は耳の奥の内耳センサーで感知します。皆さんは高層ビルのエレベータや飛行機の離着陸時の急激な気圧の変化で、耳が詰まった感じになったことがあるでしょうか?
これは耳の鼓膜の内側と外側で圧力の差が生じるからです。鼓膜の中には三半規管や前庭があり身体のバランスを保っていますが、ここに負担がかかると自律神経の交感神経が高ぶり、血圧や心拍数が上昇したり、めまいや耳鳴り、抑うつ症状が出たり、血管の収縮がして慢性痛が悪化したりします。
本来人間には外部環境にある程度耐えられるようになっています。そのバランスを調整しているのが「自律神経」です。
暑くなったら汗腺を開き汗をかいて熱を放出し、寒くなったら毛穴を閉じて体温を外に逃さないようにします。こうした体温調整は自律神経の役割の一つで、そのほかにも呼吸や消化、血圧、代謝や心拍などを自動的に調整してくれています。しかし、あまりに気温差や気圧の変動が激しいと、エネルギーを消耗し過ぎて疲労が溜まったり、調整も上手くいかなくなったりして自律神経失調症につながりやすいのです。
ですから予防策としては、自律神経がゆるやかに調整出来るように、睡眠や食事などなるべく規則正しい生活を心がけることが大切です。夜更かしや残業、食べ過ぎ、ストレスを溜めるようなことは避け、適度な運動やゆったりとした入浴などで身体をほぐし、自律神経が働きやすくしてあげることが予防策として有効です。
4月のお休みはありません。
4/29(月・祝)は19時までの営業になります。