主な症状

・一年前から声が出しづらい、機能性発声障害の診断
・動悸
・呼吸が浅い
・眼精疲労
・ストレートネック

<検査>

・ライトテスト(-)だが、手は白くなる。モーレーテスト(+)

・風池穴(後頭部のツボ)に圧痛

・胸鎖乳突筋硬い

治療過程

1回目:病院からは首のセルフマッサージを勧められ、薬の処方はなし。マッサージ等の施術が初めてなので、軽めの圧で上半身中心の施術。首まわりは慎重にほぐす。嗄声(かすれ声)の特効穴である上腕にあるツボ、臂臑にお灸。臂臑と天突にパイオネックス。術後、声出しやすい。

2回目:四日後から1週間集中コース。二、三日首にダルさあった。今日は朝から声がだしやすいが身体は重い。風池の圧痛は前回より範囲が小さくなった。胸鎖乳突筋は硬い。施術は前回より痛みはない。臂臑お灸とパイオネックスは継続。ストレートネック、姿勢気にしながら仕事している。

3~4回目:月曜・火曜の会議で声が出しづらい症状はなく、自分でもびっくりするぐらいの大きな声が出せた。水曜の午後から少しずつ声が出しづらくなった。施術前から声のボリュームが初回とくらべ、明らかに大きくなった。胸鎖乳突筋はまだまだ硬め。施術は気持ちいい。

5回目:一週間、間隔あけての治療。術後二日はとても良好。以降、症状が出る時間と出ない時間があるが、身体が変化している証拠なので、治療効果の持続をのばす施術。

先生のコメント

器質性の障害(目で見てわかる)であればそのものを治せば済むのですが、機能性障害は見た目では異常が見られないのに症状が出ます。とても真面目で几帳面な性格の患者さんなので、会社のストレス等の心の病を疑いましたが、コロナ禍で在宅になってもあまり症状に変化がなかったとの事。姿勢やストレートネックによる胸鎖乳突筋の硬さによって、自身の咽頭(声帯)を圧迫し声を出しづらくなったと考えられます。症状の原因が首のコリだとわかって、ホッとしたようでした。継続治療中です。