日常生活に支障をきたす「頭痛」や、頭にモヤがかかったように常にぼーっとして集中力がなくなる「脳疲労」。慢性的に頻繁に発症する頭痛の原因は、CTやMRIなど病院の検査でも異常が見つかりません。
なぜなら原因が「頭」ではなく「自律神経」にあるからです。
天気や気圧、心身のストレスにより症状に波があったり、眼精疲労や睡眠障害、倦怠感など頭痛以外の症状がある場合は、特に自律神経の調整が有効です。
頭痛・脳疲労セルフチェック
次の質問に「はい」が3つ以上当てはまる方は、自律神経の乱れによる頭痛・脳疲労の可能性があります。
- 常に頭が重いと感じる
- 眠っても疲れが取れない
- 目が疲れる、かすむ
- 仕事や細かいことを考え続けてしまう
- 肩や首がこりやすい
- 頭痛薬をよく使う
- イライラ・不安を感じやすい
- 身体の力が抜けない(食いしばり・歯ぎしり)
目次
頭痛と脳疲労の関係
頭痛の種類
緊張型頭痛 ★★★
【症状】頭全体や後頭部が締め付けられるように痛み、目の奥が痛むこともあります。
【原因】筋肉の緊張やストレスによって起こります。長時間のデスクワークや車の運転などで、首や肩がこり脳への血管や神経を圧迫して痛みが生じます片(偏)頭 痛 ★★
【症状】頭の左右どちらかにズキズキと脈打つような痛みが生じます。光や音に敏感になり、閃輝暗点などになることもあり、特に女性に多い頭痛です。
【原因】疲労やホルモンバランス、光や音による刺激により、三叉神経が炎症物質を発生させ、脳血管が急激に拡張して頭痛を起こします。群発性頭痛
【症状】目の奥がえぐられるような激痛が一定期間続きます。痛みは数十分から数時間続き、1ヶ月以上頭痛が続きます。夜中や明け方に多く男性に多くみられる頭痛です。
【原因】はっきりとした発症メカニズムは分かっていませんが、脳血管の拡張が関わっていると考えられています。
自律神経が関係する頭痛

頭痛の中でも最も多いのが「緊張型頭痛」(約70%)と「片(偏)頭 痛」(約20%)です。その原因に自律神経の乱れが深く関わっていて、生活環境による「脳疲労」の蓄積が背景にあると考えられます。
脳疲労とは?
脳疲労とは、脳に過剰な情報やストレスがかかり、休むことができない状態のこと。以下のような生活習慣が原因です。
- ・仕事や人間関係など、常に頭から離れず考えてしまう
- ・寝れない、寝てもスッキリしない
- ・スマホやPCで情報を浴び続ける
- ・緊張が抜けずリラックスできない
この状態が続くと、自律神経中枢が疲弊し、頭痛・不眠・集中力低下といった症状が出てきます。
自律神経と頭痛の仕組み
自律神経とは?
自律神経には2つのモードがあります。
交感神経:「アクセル」
活動・緊張・ストレス時に働く副交感神経:「ブレーキ」
休息・回復・睡眠時に働く
本来このバランスが整っていれば、日中は活動的に、夜はしっかり休めるのですが、「脳疲労」が蓄積すると 交感神経ばかりが優位 になり、血管の収縮・筋肉の緊張・ホルモンバランスの乱れが起こます。必要な箇所に十分な血液(栄養・酸素)が行き渡らず、脳や頭の血流が滞ることにより痛みを引き起こします。また猫背やストレートネックなどの悪姿勢により、後頭部にある副交感が圧迫されるとさらに交感神経優位になってしまいます
自律神経の乱れによる
頭痛のメカニズム脳疲労で交感神経が優位な状態が続くと、次のような悪循環に陥ります。
ストレス・情報過多 ↓ 脳疲労(自律神経中枢が疲弊) ↓ 交感神経優位が続く ↓ 血流悪化・筋緊張・神経過敏 ↓ 頭痛・頭重・めまい・不眠現代社会と脳疲労
なぜ今、脳疲労が増えているのでしょうか?
現代人はパソコンを長時間使うデスクワークの方が多く、プライベートでもスマートフォンを欠かさない生活を送っています。常に多くの情報にさらされて、脳は休む暇なく働き続け、自律神経が乱れて交感神経が優位に傾きやすくなっているのです。さらに2020年の新型コロナウイルス感染により、リモートワークが増え、運動不足やコミュニケーション不足が顕著になりました。特に几帳面でまじめな方や、責任感が強い性格の方は、常にいろんな事が気になり考え過ぎてしまい、無意識に脳を疲れさせてしまうのです。また仕事が終わっても切り替えが出来ず、頭だけでなく身体も緊張状態が続き、睡眠時でも力を抜くことが出来ずに睡眠障害になっている方も大変多いです。
【悪循環のループ】
運動不足・ストレス ↓ 自律神経の乱れ ↓ 睡眠の質低下 ↓ 脳疲労の蓄積 ↓ 頭痛・メンタル不調など一般的な対処法とその限界
頭痛薬(鎮痛剤)
薬は痛みを一時的に抑えますが、あくまでも痛み止めなので原因そのものは残ります。また常用すると鎮痛剤では抑えられなくなり、さらに強い薬や注射を求めるようになってしまいます。
セルフケア
- ・ストレッチや軽い運動
- ・深呼吸
- ・お風呂でリラックス
- ・スマホ時間を減らす
こうしたセルフケアは有効ですが、症状がひどい時はやる気も出ず、筋肉が硬くて上手くできなかったり、部分的な血流改善は痛みを悪化させてしまうことも少なくありません。専門家に診てもらい、ご自分の状態をしっかり把握した上で、治療と並行して適切なセルフケアをしましょう。
頭痛・脳疲労に効果的な
自律神経の治療方法首と骨盤に焦点を絞った整体
整体で体の緊張をほぐしながら全身のバランスを整え、血液循環を改善して、自律神経への圧迫を取っていきます。特に副交感神経が通っている首や後頭部を緩めることで、リラックス効果だけでなく消化機能が促進され、脳への血流がスムーズになり不安感の軽減、睡眠の質が向上されます。また背中を緩め交感神経の過剰な発動を抑えることで、2つの神経(交感神経と副交感神経)のバランスが整います。鍼灸による自己回復力のUP
鍼灸治療は、深層筋肉やツボにダイレクトに働きかけ、全身の血液循環を改善します。また鍼の刺激は鎮痛効果に優れているので痛みによる交感神経の発動を抑えます。どちらも東洋医学に基づき人間が持つ自然治癒力を最大限に引き出し、病気だけでなく病気になる前の未病を防ぎ、健康を維持したりバランスを整えることに優れています。薬の服用に抵抗のある方や副作用が気になる方、対面カウンセリングが苦手な方はこちらがおすすめです。身体を理解する為の説明
患者さんの頭痛のタイプや原因、自律神経との関係を説明して、治療方針や生活の中での改善点をお伝えします。1回目よりも2回目、3回目の治療後がより改善したと実感できるようスケジュールを組みます。ある程度良くなると個々の生活スタイルに合わせ、どの頻度でメンテナンスをすればいいかを提案します。もちろん提案はしますが、無理にご予約を入れるようなことはしません。最終的に身体への負担を強いてきた生活スタイルの見直してもらい、再発しないことが目標です。施術直後は視界がクリアになったり、呼吸が深くなるなどの初期変化があります。また全身の循環が良くなる為体の動きが軽くなったり、リラックスして眠くなる方も多いです。
頭痛・脳疲労の治療症例

頭痛がひどくて眠れない(緊張型頭痛)
市販薬が効かない。常に慢性的な首、肩こりがあり2週に一度整体を受けているが、右側の首が重い。夕方から夜にかけて後頭部に頭痛が出て来て、寝ている時も痛みで2時間くらいで目が覚める。ストレスが多く、お酒で発散したり、頭痛が辛い為に酔って痛みが分からなくなってから寝ているという悪習慣がありました。
症状の出方や筋肉の状態から「緊張型頭痛」だと判断し、首、肩周りの筋肉をほぐしストレスで固まった上半身を緩めました。飲酒と自律神経の関係を説明して悪習慣を改善して頂き、2回目以降は後頭部を中心に自律神経の調整を行い、3回目で一旦頭痛は消失しました。
頭痛・偏頭痛
(20代男性 デスクワーク)長時間のデスクワークで姿勢が悪くなり、運動不足もたたって慢性的な肩こりになっていたが、忙しいのでそのまま放置していた。転職で精神的ストレスが溜まり自律神経のバランスが乱れて、偏頭痛が出るようになってしまった。。
初めは首肩周りの筋肉が緊張が強く力が抜けない状態でしたが、ほぐれて力が抜けられるようになると後頭部の硬さが顕著になり、週1回ペースで通院。6週間後には頭痛、肩こりはなくなりました。
気象病、十年来の天候による偏頭痛
台風や雨などの悪天候になる直前に発症する強い頭痛。偏頭痛、脳疲労、自律神経失調症、生理痛、顎関節症、繰り返す便秘と下痢、原因不明の湿疹やかゆみなど症状は多岐にわたり、あらゆる病院で検査して整体にも週1回通っていました。
今回の治療ポイントは、首の側部にあるツボが経絡という気血が流れるライン。側頭部やこめかみ周辺につながっているので、それらのツボを刺激して疲労や悪天候によって滞った気血をスムーズに流したことです。首や肩、こめかみにつながるラインの血流が改善されたことで痛みがなくなり、自律神経を整えることで便秘や下痢も解消しました他にもたくさんの治療症例を載せていますので、ご自分と同じような症例があるか、「患者様の声」をご参考下さい。同じ症状の治療内容が分かれば、安心して施術が受けられますし、改善の可能性は高いでしょう。もちろん載せきれていない症例もたくさんありますので、見つけられない方はご相談下さい。頭痛・脳疲労Q&A
薬じゃなくても頭痛は本当に良くなりますか?
はい。
頭痛薬は一時的に症状を抑えるだけですが、整体や鍼灸では自律神経や血流を整え、頭痛が起こりにくい体質に導いていきます。
しかし薬を服用されている場合はいきなり辞めずに、徐々に減らしていきましょう。脳疲労は整体で改善できますか?
脳そのものを直接治すわけではありませんが、首の緊張を緩めて脳への血流を改善します。また脊柱の調整をして自律神経のバランスを取り戻すことで、副交感神経が作動し「脳が休める環境」をつくることができます。。。
自律神経を整えるセルフケアプログラム
自律神経失調症の生活改善方法5選!病院の検査では異常がないと言われましたが大丈夫でしょうか?
異常がないというのは「病気ではない」ということです。しかし自律神経の乱れや筋肉の緊張は不調として現れます。これがいわゆる「未病」の状態で、西洋医学では対処できません。東洋医学(整体・鍼灸)は全身の巡りや歪みを整える治療を重視しています。呼吸が楽になり、血流や血圧が安定すると緊張がほぐれ睡眠の質があがり、自然に症状が改善されていきます。
何回くらいで効果を感じられますか?
個人差はありますが、1~3回程度で変化を感じる方が多いです。慢性的な症状は数か月かけて少しずつ体質改善を目指します。
頭痛があるときに行っても大丈夫ですか?
はい、大丈夫です。
しっかり問診・検査をした後、適切なツボや部位を選び、患者様に合わせた無理のない力加減で、血流や神経のバランスを整えます。うつ伏せがきつい場合は、横向きやあおむけで施術も出来ます。どのくらいのペースで通えばいいですか?
初めの3回は戻りやすく不安定なので、週に1~3回、その後は状態に合わせて2〜3週に1回をおすすめしています。体調が安定すればメンテナンスとして月1回の方も多いです。
ストレスや考えすぎで頭が休まらないのも整体で良くなりますか?
はい。ストレスで呼吸が浅くなり首肩が固まると、脳は常に緊張状態になります。整体で呼吸筋をゆるめることで呼吸がしやすくなり、副交感神経の圧迫を取ることで身体だけでなく頭も自然に休まりやすくなります。
まとめ
長引く頭痛や脳疲労は「ただの疲れ」ではなく、自律神経の乱れが関係していることが多いです。頭や首の血流改善だけでなく、自律神経の調整をすることで、心身の過緊張を解き、呼吸や睡眠の質を高め、頭や脳を休ませます。
頭痛薬で一時的にしのぐのはいいのですが、長期服用は症状を悪化させたり、他の自律神経失調症状を誘発する事があります。早めにしっかり治療した上で、セルフケアを継続することが大切です。「頭が重い」「脳が休まらない」「自律神経を整えたい」そんな方はぜひご相談下さい。頭痛・脳疲労の無料相談実施中
無料相談ご予約・空席確認
ご予約・空席確認はインターネットもしくは TEL 045-834-7720 までお電話下さい。
なおインターネットからのご予約は施術日の3週間前~当日1時間前まで受け付けております。直前や3週間以降のご予約はお電話にて承ります。「頭痛・脳疲労・自律神経」専門整体で、
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