主な症状

・首・肩のコリ、痛み

・長時間のデスクワークの後に顕著に症状が現れる

・眼精疲労

・無意識に体に力は入り肩がすくんでいる

治療過程

<検査>

・僧帽筋(背部)の張り感は少ない

・斜角筋、胸鎖乳突筋(首の前横部)の張り感が大きい

・風池、翳風、太衝に圧痛あり

・脈は細やや渋、舌は淡白

 

<治療過程>

1回目:脊椎の弯曲が少なくストレートネック、腰椎前弯減少している。痩せ型で仕事で目を酷使しており、運動不足でもあるので肝血を補う治療も含め、首肩をじっくり整体。

2回目:少し揉み返しの感覚があったがすぐに回復しスッキリ感出た。続けて補肝血で膈兪、三陰交、太衝、肝兪、血海を使って治療。

4回目:首は延びる感覚が出てきた。今回はまず体全体を整体でリラックスさせ、鍼治療で脾胃虚弱による気血不足を補う。術後体全体がポカポカする。

7・8回目:だいぶ首肩の辛さは無くなった。

先生のコメント

多忙、運動不足により肝の働きである蔵血機能が低下することから血虚となり、筋脈を養う事が出来なくなったと考えました。またそれにより体を巡る気を流す疏泄作用も低下していたので、鍼治療でそれらを解消させることにしました。

 

以下、今回使用した代表的な経穴の説明になります。

・太衝+肝兪;養血の効果が高く、調肝滋血を行う。

・三陰交;疎肝調脾(肝の疏泄を促して脾を調節する)の効果があり気血を体全体に巡らせる。

 

この患者さんはこの後、体調の変化が出て来て、適度な運動のアドバイスにより疲れにくく、不調をきたすことは減少し現在でも体のメンテナンスとして2週間おきに当院に来られています。