主な症状

・精神的なストレスにより2011年夏ごろに発症
・神経内科にてボトックス治療を行い一時回復するが再発
・今回は首、肩が痛くて辛い
・高校時にうつ病

治療過程

初 診 :術後頚の痛みはとれ、頚もまっすぐになったが受付で話しているうちに右に傾く。
第2診  :本人の希望もあり鍼治療。ストレスなどの心因的原因により気が頚の経絡上に阻滞、痛みと運動制限を引き起こしている。体全体の気の巡りを良くする治療を行う。
第3診  :斜頚自体の軽減は見られないが、気分的な落ち込みが減ってきたとのこと。なによりも表情が明るく元気が出てきた。
第4~6診 :精神的ストレスが取れ、気持ちが安定して来たので、頚はずいぶん傾きが減ってきた。しかし疲れると傾くので、5診目より気を補うほうに重点を置き治療する。
第7診  :再びボトックス治療を神経内科で受ける。前回のボトックス治療は3ヶ月しかもたなかったので、鍼治療と並行して効果を持続させることを目標とする。
第8~9診 :ボトックス治療の効果と気持ちの安定で斜頚は減り、頚はまっすぐになった。精神的疲労は取れたが、肉体的疲労があると再発するので引き続き治療を継続している。

先生のコメント

この患者さんは、心因的なストレスから発症されたとみられます。1診から4診まではそういったストレスを取ることで斜頚の軽減を目標にしていきました。

結果、気持ちが明るくなりそれとともに斜頚もすこしづつですが良くなってきました。しかし心因的なものがなくなると、今度は肉体的な疲れが気になり始めました。疲れると斜頚も酷くなるとのことで、現在は気を補い元気を培う治療をやっています。頚は今現在何の問題もないそうです。