主な症状

・食欲不振、胃もたれ 吐き気
・冷え症
・月経不順
・ストレス

治療過程

<検査>
・一日三食の食事が一食しか食べれないときが多い。
・脈はかなり弱く、舌の状態も小さい。
・背骨の際の筋肉が盛り上がっていて体を動かすとギシギシ音がする感じ。
・腹を押すと心窩部に痛みと季肋部に凹みがある。
・妊娠を希望しているが体調が悪く不安感が強い。
<治療過程>
1回目:力が無意識に入っていて、痩せ体質だが全身の細い筋肉が突っ張っている。まずは背骨の際の筋肉をしっかりほぐした。その後、胃腸を整えるツボを使って鍼治療を施す。
初回治療後はまだ体は重だるい。

2回目:1週間に3回の集中的な治療を行った後に、食事は朝昼晩と三食摂れる状態になる。まだ全身の筋肉の張り感が抜けないが確実に体調は上向きになってきた。

3回目:週に一回のペースで治療を継続的に行う。元気になると動けるのでどうしても無理をして外出したり、食べ過ぎると、腹部膨満感、下痢、疲労感を繰り返してしまうので本人も気を付けるとのこと。

先生のコメント

この患者さんの治療ポイントは2つあります。
①とにかく胃腸の機能を高めて食べ物の消化吸収を促進させて、高い栄養素を含んだ血液を補充させること。
②その血液を全身、頭の先から手足の先までしっかりと栄養循環させて、さらに不要な老廃物を体の外に出してあげる。
以上の2つですが、なかなか出来ていない人はたくさんいらっしゃいます。栄養の基本である食事+それが血液となって体を元気にしてくれる。これらがそろえば自然治癒力が上がり疲れにくい体になるのです。